CPUロットの見方

9785434CPUでPentiumⅲとかPentiumⅱとか一口にいってもCPUは何と世界中で製造されているのです。
ですからオーバークロックをするためにそのCPUにどれくらいのマージンがあるのか知りたくても、生まれた国や製造年、製造された週によって違いがあるのでわかりません。
自分のCPUにどれだけのマージンがあるのか解るためには、本当にオーバークロックを通してみなければわからないのです。
一部ではホームページなどでオーバークロックを試した人が、その耐性やロットなどを掲載しています。
なので取り敢えずCPUのロットの見方をご説明します。
slot1のCPUにはSECCというカセットもののものが使われていて、トップ部分にアルファベットや数字が記載されています。
これを見れば製造された年、週などを分かることができます。
アルファベットや数値が2行に分かれて記載されていると思います。
下の段に書かれている数値を見ます。
たとえば「18290027-0402」と書かれていたとします。
最初の「1」は製造国を記しています。
0はコスタリカ、1はフィリピン、9はマレーシア、Yはアイルランドです。
この場合はフィリピンということです。
後目の「8」は製造年の末尾、西暦の下1ケタです。
この場合は1998年ということになります。
そうして3番目と4番目「29」は製造した週です。
この場合は29周目に製造したCPUということになります。
このように見ていけばロットを確認してどこでいつころ作られたものか分かることができます。

CPU倍率について

CPUの中には倍率を自由に移せるものと、定格の倍率以下の範囲内であれば変更が出来るものと、固定されているために変更ができないものとあります。
特別なものは覗いて一般的に発売されているPentiumⅲやPentiumⅱのCPUはすべて倍率を固定されています。
固定されているCPUをオーバークロックするには、FSBを変更する方法しかありません。
まずは自分のCPUが倍率変更出来るものなのか、固定のものなのかを眺めるにはどうしたらいいのかご説明します。
これを知らないことにはオーバークロックをどのような方法で行ったらいいのかも判断できないからです。
ソフトウェアに「WCPUID」というものと「ctp2infw」というものがあります。
これらは現在稼働しているCPUの情報を見ることが出来る便利なソフトです。
表示されたCPU情報の中に、FamilyIDやModelID、SteppingIDという欄があります。
FamilyIDはプロセッサファミリを意味しています。
i386とかi486とかPentium、Pentium-pro、Pentiumⅱ、Pentiumⅲというのを数字で表しています。
ModelIDはプロセッサファミリのモデルを意味しています。
SteepingIDはCPUのリビジョン番号です。
「0」ならば倍率変更可能、「1」ならば定格の倍率以下で変更可能、「2」ならば倍率固定というわけです。
このようにして比べることができますが、ただ最近市販されているCPUはほとんどが固定タイプそれでいまいち意味がないかもしれません。

倍率変更について

最近のCPUは倍率が固定されてしまっており、変更することができなくなってきました。
但しマザーボード側からFSBを延々と設定出来るのでオーバークロックはやり易くなっています。
だからといってCPUの倍率変更は無用というわけではありません。
勿論CPUの倍率変更はできた方がオーバークロックをうまくやるためにはいいのです。
定格の範囲内であれば倍率を置きかえることが出来るタイプのCPUもあります。
それでも定格以下にわざと設定変更してまでオーバークロックする意味があるのでしょうか。
定格以下ならばより性能のいい真新しいCPUを買った方がマシな気もします。
ただしそれは違うのです。
たとえば定格が333MHzのCPUに対してマザーボードで66MHzと100MHzがあったとします。
次いで100MHzの5倍500MHzに変更したからには正常に動作する確率はかなり安いと思います。
但し最近は66MHzと100MHzという選択肢だけではなく、66~100MHzの範囲内あるいは100MHz以上という設定もあるためもしや100*5はだめでも83*5=415MHzならはたらくかもしれません。
このように倍率が固定されてしまっていると、415MHzが動いたからにはそれを限界数値としなければなりません。
ただし倍率変更出来るのならば、倍率を下げてFSBを上げれば結果としてそれ以上の450MHzも可能かもしれません。
このようにしてマザーボード上で自由にFSBを入れかえることができて、CPU倍率も自由に置きかえることが出来るのであればこの組み合わせでオーバークロックをすることで限界に間近い数値を繰り出すことができます。

FSBの注意点

FSBを通じてオーバークロックをするということは、CPUだけではなくてパソコンの周辺機器全体のクロック数まで上げて仕舞うことになります。
一般的にマザーボードはFSBが66MHzの場合、PCIバスが33MHzでAGPが66MHzで動いています。
FSBを100MHzサポートしているマザーボードを使う場合、FSBが100MHzになってもPCIバスは33MHzでAGPは66MHzです。
つまりこの場合PCIバスが33MHzでAGPバスが66MHzが定格クロックになるわけです。
66*3=192MHzと75*2.5=187.5MHzのとも動作するCPUがあったとすると、CPUクロックはほぼ同じようなスピードで体感速度も同じくらいですが全体的なパフォーマンスを見るとFSBが75MHzの方が手早いです。
これはCPUだけではなくPCIバスやAGPバスなど周辺機器のクロック数も同時に上がったために全体のスピードが早くなったためです。
全体のパフォーマンスが上がったのならばいいように思いますが、注意しなければならないことがあります。
それはオーバークロックでくれぐれも数値を上げすぎないことです。
パフォーマンスが上がったとしても、SCSIカードなど周辺機器の限界クロックを超えてしまい不具合が発生する公算があります。
他にもコントローラに不具合がでたり、AGPにトラブルがでたり様々な課題が起こる危険性が高いのです。
例えオーバークロックした当初は正常に動いているように見えても後でなんらかの支障をきたす公算があるためにやりすぎないように注意してください。

FSBの注意点2

再度CPUがFSB66MHzのものをオーバークロックしてFSB100MHz以上で取り扱うときのポイントです。
それはCPUのB21ピンについてです。
マザーボードがCPUを判断するためにB21ピンを使っていたら、そのままの状態でオーバークロックをすると危険です。
B21ピンというのは、CPUのFSBが100MHzの場合「HIGH」になっていて、CPUのFSBが66MHzの場合「GND」におちています。
この場合FSBが66MHzのCPUを以て挿してしまうと、マザーボードにはB21ピンから情報が入りFSB66MHzのCPUだからPCIは33でAGPは66でやると判断されます。
この状態でFSBだけ100MHzに上げてしまうとPCIは50、AGPは100となってしまって大変危険です。
このようなときはマザーボードに規則正しいCPUの情報を教えてあげなければなりません。
それが「B21マスク」という方法です。
CPU端子の21番目の金属部分にセロテープなどを貼ってマザーボードと接触しないようにするのです。
CPUを何度も抜いたり差したりしている間にセロテープが剥がれて仕舞うことがあるので注意してください。
マザーボード側に捲れたセロテープが残らないように気をつけてください。
細い作業になるのでピンセットなどを使うといいと思います。
ただし中にはFSBを100以上と設定しておけば、挿してあるCPUをFSB100だと判断出来るマザーボードがあります。
その場合はこの方法は不要です。