ロングテールSEOの重要性


最初はAmazonなどの通信販売の特性を解説する目的で生まれたロングテールですが、現在ではSEOの高性能として利用されることが増えています。
そうしてその背景には、検索エンジンの移り変わりがあります。
インターネットが日本に普及しはじめた90年代、日本における検索エンジンの代名詞は「Yahoo!」でした。
ポータルサイトとしての充実度、検索結果の質と量など、あらゆる面で一際容易「Yahoo!」に人気が集中し、多くのパソコンで「Yahoo!」のトップページをお気に入りに入れたり、インターネットエクスプローラの起動まま「Yahoo!」に繋がるように設定したりしていました。
ただ、その時期には「Yahoo!」以外にも、「Excite」や「goo」などの他の検索エンジンにも一定以上の需要がありました。
これは、パソコンに複数の検索エンジンが初期搭載されていたことも要因としてあります。
ほとんどインターネットについて知らない人は、これらを利用する方法をとって検索を通していました。
昔は今と比べると、多数の検索エンジンが利用されていたのです。
但し、2000年以降は、それが「Yahoo!」と「Google」の二大体制となります。
そうして2000年代後半以降は、「Google」の一元化が進んでいます。
これが何を意味するのかというと、検索結果が一様になって行くということです。
つまり、特定の検索エンジンで上位に表示されないとアウトということになるのです。
ロングテールの方法論は、少数派の重要性に集約されます。
一つの検索エンジンが大多数を占める状態になると、一つのエンジンの検索結果が膨大に目立ち、ロングテールの部分が再び多様化し、レベルアップします。
SEOという観点からいうと、グングンロングテールの重要性が増すことになるのです。

ロングテールSEOの意義

検索エンジンにおいてGoogleがシェアの大半を占めるようになってくると、SEOのあり方も変わってきます。
SEOには、予め検索エンジンごとの対策が存在しました。
GoogleならGoogleの、YahooならYahooの特徴があり、その特徴をかしこく置きば、それほど爆発的な人気があるサイトでなくとも、検索結果でうまく上位にこさせるテクニックもありました。
そうして、それは利用者数が比較的低いその他の検索エンジンも同様で、簡単に上位表示出来るテクニックを駆使し、多数のマイナーな検索エンジンで上位表示されるようにすることで検索によるヒットがかなり増える…という方法が実によく採用されていました。
但し完全に一元化患うと、こういった方法は意味を無くします。
そんな中で、ロングテールSEOが持つ意義はかなり大きくなります。
というのも、今後一元化された検索エンジンにおいて、ビッグワードによるSEOがかなり難しくなって来ることが予想されているからです。
GoogleとYahooに分散されていたサイトが一元化されると、それ程上位には巨大なサイトが揉み合うことになります。
そこに割って入ることは、本当に難しいでしょう。
敷居は何十倍にも高くなってしまいます。
ただし、ロングテールの理論、つまり下位のキーワードを巧みに利用したロングテールSEOの場合は、そのあおりをよく受けずに済みます。
そんな意味で、ロングテールSEOは近代型のSEOと言えます。

ロングテールSEOのメリット


インターネットの普及によってSEOのあり方が変遷して行く中、ロングテールSEOの持つメリットは全く大きいと言えます。
そのメリットとして特に言えるのは、競争原理主義ではないという点です。
通常、検索エンジンの表示順位は競争原理の賜ものです。
どんなにサイトの価値を上げ、訪問者数を付け足し、ますます検索されやすいキーワードで検索されるかを考えるか…という従来の方法だと、確かに最初は甚だ効果が出ます。
ただし、アッという間に他の巨大なサイトに飲み込まれてしまい、最終的には競争に負けてしまうケースがほとんどです。
既存のビッグサイトと長期に亘って肩を並べるのは、極めて駄目。
一方、ロングテールSEOの場合にはビッグワードに頼った無理な構成をしていないことから、ユーザーの要望との相性が高くなるというメリットがあります。
ビッグワードの場合はそれに縛られた構成になるので、簡単にいえば「ありきたりな内容」のサイトになります。
検索されやすい単語というのは、なんだかシンプルかつ知名度の高いものに集中してしまうからです。
ですが、ロングテールSEOではそういった縛りはなく、専門的な単語も駆使できます。
それほどなってくると転換率も高くなってくるため、ショップやアフィリエイトに非常に有効な方法と言えます。
また、ページランクが低くても、専門性の激しい単語、倍率の悪いキーワードを通じていることもあり、訪問者数の割合から見たページビューの割合がかかる傾向にあります。
リピーターや読み返しが多くなるのです。

ロングテールSEOの注意点

基本的に、ロングテールSEOは極めて大胆な方法です。
完全にSEOの王道の方法として定着していたビッグワード理論とてんで正反対の方法ですから、なかなか大きな発想の転換と言えます。
そのため、ロングテールSEOには注意点も出てきます。
取り敢えず、検索回数自体は断じて低くなるという点です。
通常、検索というものはとにかくありきたりなワードで行われます。
たとえば「プロ野球」の情報について知りたいと思った場合、ほとんどの人は先ず「野球」で検索しますね。
ですが、この場合は余りに範囲が広くなりすぎるので、検索を絞る必要があります。
次にユーザーが選択するキーワードの多くが、「知っている選手の名前」であったり、「球団名」であったりします。
たとえば「イチロー」や「巨人」などですね。
こういったキーワードをどれだけサイトに搭載するかということがSEOの王道でした。
この場合、野球のことをあまり知らないライトユーザーが、多数このキーワードで検索をします。
つまり、ビッグワードと反対の方法を採るということは、このライトユーザーをある程度放り出すことになるのです。
検索回数が鎮まるのは、そのためです。
ですが、こういったキーワードで検索をした人が、そのサイトに再びまわる可能性はかなり小さいです。
従って、検索結果が一時的に増大しても定着することは辛く、転換率、リピーター率もくれぐれも高くなりません。
そういった点を理解しておけば、検索回数の少なさという点も気にならなくなるでしょう。